自己主張セミナーレビュー -依頼のメソッド-

先日、自己主張できる力を付けることを目的としたセミナーに参加してきました。

格安なセミナーでしたが、自分なりに得るものはあったので、まとめてみました。

フリーランス講師のセミナー

今回参加したのはセミナー団体が主催しているセミナーで、その団体に所属しているフリーランス講師が各々行っているセミナーの一つでした。

フリーランスで活躍されているというだけでも、コミュニケーションや戦略などをしっかりやっていかなくては生計が立たないとは思うので、どういった考え方の人なのか?等、セミナーの中身意外の面でも得るところがあるのではないか?と考えて参加しました。

想像していたとおり、印象も良く、わかりやすいセミナーでした。

自己主張という広い枠の中でも「伝え方」に絞った内容でした

自己主張と言っても様々なケースがありますので、その中でも「伝え方」「お願いの仕方」という点に絞った内容でした。

自分の依頼内容が相手の考え方や行動を否定するような結果になりかねない場合に

相手を否定しているわけではなく、自分の考えとして受け入れてもらえるような言い回しを考えるセミナーでした。

相手に頼みにくいことを依頼する

「自分の依頼内容が相手の考え方や行動を否定するような結果になりかねない場合」とは、

例えば怒りっぽい上長に対して、上長のポリシーで毎日行っている午後のミーティングが非常に長く、業務に支障をきたしているとき、

そのミーティングの時間を短くしてもらう、または毎日ではなく回数を減らしてもらえるよう依頼するといった場合です。

業務に支障をきたしているので、可能な限り依頼をしたいのですが、上長が怒りっぽい性格で、かつポリシーとしてミーティングを重要視しているので、否定するような意見が上長の逆鱗に触れてしまうのでは?と考え言うに言えない。

そういった時に、どのように伝えると怒ること無く聞き入れてもらえる確率が上がるか

といった点についての内容でした。

手法としての4ステップ

講師の方は以下の4ステップを考えて伝えることが効果的であると説いていました。

  1. 現状をありのまま表現する
  2. 相手への理解を示す
  3. 自分の感情を込める
  4. 依頼内容を端的に述べる

このステップで重要なのは、自分自身の主観が入らないようにするということでした。

ここで言う主観とは「長い」などの、人それぞれ感じ方が異なる内容について言及することです。

そういった主観ではなく、現状と結果、依頼内容についても客観的であることが必要であると説いていました。

では、上記の4ステップを簡単に説明します。

現状をありのまま表現するとは

上記に記載した、上長へミーティングの時間を短くしてほしい等の依頼を行うことを想定した場合には

現状として伝えられる内容としては「毎日ミーティングを行っています」ということです。

「比較的長めのミーティング」などと主観が入る内容は避けるべきであるとのことです。

相手への理解をしめすとは

ミーティングを行うということは上長のポリシーです。

それを否定することは、上長の考え方を否定することになり、怒らせることは必至でしょう。

「ミーティングを行う重要性は重々承知しています」

もっと色々な言い方があるとは思いますが、上長のポリシーは「ミーティングは重要である」と考えているのであれば、

その考え方自体に否定的な意見は無いということを相手に伝えることがポイントとなります。

感情を込めるとは

今回の依頼に至った自分自身の感情を、言葉にして伝えるということです。

ミーティングを毎日長時間おこなっているため、仕事に支障をきたしているのであれば、その状況が「辛い」といった感情を伝えることになります。

ただし、ここで注意すべきなのは「長時間」というのは主観であるということです、自分にとっては長時間ということを

主観ではなく客観的に伝えられることがポイントであると説いていました。

その一つの表現方法としては「いま行っているくらいの時間をミーティングに割くと辛いのです」などの言い方が出来ます。

結論を簡潔に述べるとは

結論を簡潔にとは、3ステップまでの内容を踏まえて、認識にズレのない依頼を行うということになります。

例えば「もう少しミーティングを短くしましょう」という提案をした場合、「短い」という表現には人それぞれの感じ方が有りますので、本人は半分以下の時間にしたいと考えていても、上長としては5分速いだけで「いつもより短い」と感じる可能性もあります。

そこで「ミーティングの時間を30分と決めませんか」などの客観的な依頼を行うことが必要であるとのことでした。

あとがき

上記4ステップを見てみると、結果的に「自分が辛い」という状況を説明しており、上長のポリシーを否定している言葉を含んでいないというのが特徴だと感じました。

長いと感じているのは自分であって、上長からすればそうは思っていないかもしれません。

そういった状況で「長い」と主張しても、「そう思うのはやる気が無いからだ」などと飛び火して考えられてしまう可能性もあると思います。

「辛い」というのは主観ですが、上長からは気づくことが出来無い内容です。

そこを敢えて伝えることで、相手に配慮してもらえるような依頼方法にするということが、今回のセミナーのポイントのように思えました。

感情を伝えることがうまくなることで、コミュニケーションもより良好になるような気がします。

個人的には、感情を表情や言葉に出すということを恥ずかしいと思ってしまう性格をしているため、どうやって必要に応じて感情を出せるようになれるかが課題だと感じました。

 

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